髭男爵杯チャンピオンシップ スタンダード 第1回戦

Takahiro Tsuno(ポイント1位通過) vs Yuuji Iwakami(ポイント6位通過)

1年を通じて、各回の上位に与えられる髭ポイント。その上位8名を招待してのチャンピオン・シップ。
いわば、群馬での最強プレイヤーを決める、この大会。

今回、その上位8名の中には、県外からの遠征プレイヤーも含まれていた。
埼玉からの刺客、それが岩上なのだ。

それに対するは、圧倒的な髭ポイントを稼ぎ出し、ダントツで通過と、もっとも群馬県チャンピオンに近いとされる男、津野。

群馬県最強の座を、奪うことが出来るか、それを守ることが出来るのか。
それが、これから始まるゲームの焦点となるだろう。

ゲーム1

注目の第一ゲームは、ポイント上位の津野が先手を選択。が、マリガントラブルにより手札5枚からのスタートとなる。

「最近、このデッキよく回らないんすよ」

と、戦前に立てたフラグを回収する。

少ない手札とは裏腹に《剣術の名手/Fencing Ace(RTR)》、に《精鋭の審問官/Elite Inquisitor(ISD)》とテンポ良く展開していく。

これに対し、《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》から《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(AVR)》2連打とボードを着実に構築していく岩上。

このサリアの影響を受けたのが、イマイチ土地を引き込めない津野。
軽量強化スペルで序盤から押し切るデッキの為、この1マナ増加の影響が大きいのだ。

なんとか消耗戦で、サリアをブロックに誘き出し、またお互いの場をゼロに戻すことに成功した津野。
2枚目となる《精鋭の審問官/Elite Inquisitor(ISD)》を戦場に追加する。

《怨恨/Rancor(M13)》により4点クロックを刻み始めた矢先、岩上の《忘却の輪/Oblivion Ring(M13)》により、虎の子を失ってしまう。

そして、岩上の場に現れる《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Herons(AVR)》。

対抗策の引けない津野は、黙ってその天使に殴られるのを見ているしかなかったのだ。

津野 0-1 岩上

ゲーム2

またも、マリガンに見舞われ6枚からスタートの津野。
先の、サリアの二の舞は踏みたくないと再び登場の《剣術の名手/Fencing Ace(RTR)》。

それに対して、マナ・クリーチャースタートの岩上。
非常に早いゲーム展開が期待できそうだ。

と、思った矢先動いたのは津野。

《天上の鎧/Ethereal Armor(RTR)》を《剣術の名手/Fencing Ace(RTR)》に。

天上の鎧 (白)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、あなたがコントロールするエンチャント1つにつき+1/+1の修整を受けるとともに、先制攻撃を持つ。


序盤でのこのクロックは馬鹿に出来ない。ましてや、前の試合で《怨恨/Rancor(M13)》を見ているとなれば、いてもたっても居られないのが岩上。

《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》の能力で《剣術の名手/Fencing Ace(RTR)》の除去を行うも、《信仰の盾/Faith’s Shield(DKA)》で華麗にかわす津野。

再び、《天上の鎧/Ethereal Armor(RTR)》を《剣術の名手/Fencing Ace(RTR)》に。

そしてガラクを落とすと、《精鋭の審問官/Elite Inquisitor(ISD)》を追加。

ならば、と岩上は《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Herons(AVR)》を戦場に。
前の試合の悪夢を見た津野は、嫌な顔をするもここは耐える。

チャンスを伺うのだ。

何もアクションの無い津野に、今が好機とシガルダをレッドゾーンに送り込む岩上。
甘んじて受ける津野。


それがすべてだった…

一瞬を突いたのだった。
《精鋭の審問官/Elite Inquisitor(ISD)》に3枚目となる《天上の鎧/Ethereal Armor(RTR)》を付け、《剣術の名手/Fencing Ace(RTR)》と共に戦闘へ。

「それとコレも。《レインジャーの悪知恵/Ranger’s Guile(ISD)》の修正も加わってピッタリですね」

一閃。

二の太刀は要らない。初太刀で殺す。これが鉄則。

津野 1-1 岩上

ゲーム3

先手が岩上に移り、《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》、《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》の騎士トークンと、順調な滑り出し。

かたや先のスピーディーな展開とは裏腹に津野、初動《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》と少し緩やかな動き。
それも仕方が無い。またしてもマリガントラブルに見舞われてしまったのだ。

しかし、ターンが帰ってくると津野のビッグアクション。
なんと《天上の鎧/Ethereal Armor(RTR)》の2枚張り。

6/6先制攻撃のスーパートラフトの出来上がり。

レッドゾーンに送る前に思う津野。岩上のデッキには何がある?

《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》は?
呪禁で触れない!

《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》は?
先制攻撃で返り討ちさ!

後は何がある?
無い!大丈夫さ!

準備万端。

いざレッドゾーンに!!

そこで岩上が唱えた呪文、それは・・・


《根生まれの防衛/Rootborn Defenses(RTR)》!!


「えーっと、騎士トークンは・・・居住してっと。破壊されないのでサリア含む3体でブロックしますね。」

「あっー!完全に失念していた!」

一方的に討ち取るはずが、完全に討ち取られてしまう形となった。

そして、その後、津野が二の太刀を振る事はなかった・・・


去り際に津野。

「群馬県チャンプとか何も。僕は、元々栃木県民ですし。」

流石、華麗なる一閃。オチまである!

津野 1-2 岩上win

Written By Kyoji Shimizu

コメント

nophoto
鍛冶 友浩
2013年1月31日14:37

こんにちは、mtg-jp.comの火曜日連載をしています、鍛冶 友浩と申します。こちらの髭男爵杯チャンピオンシップのカバレージを書かれたKyoji Shimizuさんと、GP横浜公式カバレージのご相談をしたくコンタクトを取りたいのですが、こちらのブログの管理者様でしょうか?

弱みを握る寿司屋:Lv38
2013年2月7日7:08

>鍛冶 友浩様
返信が遅れてしまい申し訳ありません。

毎週楽しみに購読させて頂いてます。
お手数なのですが、下記のアドレスに詳細の程よろしくお願いいたします。

shizk9440@gmail.com

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