髭男爵杯チャンピオンシップ 第2回戦

Takunori Kudou(ポイント2位通過) vs Takamasa Ida(ポイント4位通過)

髭男爵チャンピオンシップも、予選ラウンドを含めると8回戦目といよいよ大詰めである。

ポイント上位の為、本戦からの出場となる工藤の操るデッキは、環境最速と言われるセレズニアビート。
対するは、予選からフル出場で若干の疲労の見える井田のバントコントロール。

本業が忙しく、暫らくマジックから離れていた井田。

これまでの試合で、センスと感を取り戻せたかが、このゲームの鍵となるであろう。

ゲーム1

先に動いたのはビートダウンの工藤。
相手のターンエンドからの《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》からの騎士トークン。
最速と言われるには、若干心もとないか?
と、思ったのもつかの間、《怨恨/Rancor(M13)》のバックアップによりクロックを刻んでいく。

それを受ける井田は、《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer(RTR)》からの《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》のマイナス能力で、盤面をかためた。

工藤、《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》を追加し、PWという大きな壁を打ち倒そうとする。
しかし、井田の盤面には新たなPW《月の賢者タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sage(AVR)》が加わることとなる。

タミヨウの呪縛により、唯一のクロックである《絡み根の霊/Strangleroot Geist(DKA)》が奪われまいと、それを、工藤、《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》で、それをかわす。

双璧の一角のジェイスが落ちると、《至高の評決/Supreme Verdict(RTR)》を。
再び、舞い降りる《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》には、墓地から《至高の評決/Supreme Verdict(RTR)》と、工藤に主導権を渡さない。


「もうやめて、流石にネ」
と、自在に出現する天使に翻弄される井田は愚痴を溢す。


工藤、この台詞からか、ここぞとばかりに《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter(RTR)》、《荘厳な大天使/Sublime Archangel(M13)》を戦線に追加し、莫大なクロックを用意する。

一方的なゲーム展開になるのかと思いきや、井田の場いきなり現れる《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》ならぬ・・・

「《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》!!」

さりげなく置かれた《錬金術師の隠れ家/Alchemist’s Refuge(AVR)》

錬金術師の隠れ家
土地
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(緑)(青),(T):このターン、あなたは土地でないカードを、それが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。


そして更には、思いもよらぬタイミングで置かれる《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》。

一枚のカードによって、翻弄させる立場が、一転してしまったのだ!


消耗戦の末、井田の手札から《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》が放たれると、工藤に逆転の目は残されていなかった。


工藤 0-1 井田


ゲーム2

「流石、コントロール相手にアドバンテージ勝負、いわゆる消耗戦は分が悪いすね」
と、負けた敗因を語る工藤。

トップスピードで押し切る事を望むセレズニアビートだが、第2試合ではどんなゲームメイクなされるのであろう。

お互いに1マリガンとなり、先に動いたのが先手の工藤。
エンドに《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》からの騎士トークン。

からの~、《獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity(AVR)》!!

「なんすか?このカード。」

いざ、このカードの効果をテキストで確認する、井田。
暫らくマジックから離れ、見慣れないカードに驚きを隠せない。


獰猛さの勝利 (2)(緑)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたがパワーが最も大きいクリーチャーをコントロールしているか、パワーが最も大きいクリーチャーのうち1体をコントロールしている場合、カードを1枚引く。


なんと、工藤の取った戦術とは、あれほど分が悪いと言っていた消耗戦に自ら挑んでいったのだ!

これはマズイと井田、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》をプレイし、クロックの低い工藤を序盤から攻める。

しかし、徐々にハンドアドバンテージに差が生まれ、追い討ちを掛けるかのようにイマイチ土地を引き込めない井田。

これ以上、カードを引かせまいと《劇的な救出/Dramatic Rescue(RTR)》でトークンを除去すると、即座に工藤は《情け知らずのガラク/Garruk

Relentless(ISD)》で、狼を戦場に。

やっとの思いで回答の《拘留の宝球/Detention Sphere(RTR)》で《獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity(AVR)》を対処し、《月の賢者タミヨ

ウ/Tamiyo, the Moon Sage(AVR)》で盤面を固めようとするのだが、この手札の差。

続々と現れるクリーチャー達の前にタミヨウが落とされ、苦しい状況。

祈るようにドローを確認し

「奇跡ッ!!」

・・・

「デスヨネー。」

盤面を打開するカードを引けなかった井田、ここで投了。
見事な逆転の発想の戦術により、工藤。ゲームを取り返す。


工藤 1-1 井田


ゲーム3

ここまで一進一退の好ゲーム。

お互いにマリガンからのスタート。先に、アクションを起こしたのは工藤。
毎ゲーム、2ターン目に登場する《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》の騎士トークン。
順調に、土地を伸ばし、更には《情け知らずのガラク/Garruk Relentless(ISD)》で狼を盤面に追加する。

こうなっては厳しい井田。
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》でガラクに攻撃をし始めると、もう一枚の《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》に倒されてしまう。

その後、井田はライフが尽きるまで何もアクションする事が出来なかった。

そう、土地が2枚で止まってしまったのだ。


工藤win 2-1 井田


「コントロールはこれがあるからキツイわー」

Written By Kyoji Shimizu

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