Round5 酒井vs白石
2013年12月9日 TCG全般
5回戦目
お互いに全勝で迎えた因縁対決。
再び、群馬vs長野の対決をお送りしよう。
3Bye開けから破竹の勢いで勝ち続けるこの男。
群馬の誇るプロプレイヤー、白石。
多忙の本業の合間を割き、トップメタの青信心を操り参戦となる。
本業?えぇ、MTGですとも。
対する県外からの刺客の堺。
数々の大会で好成績を収め、長野ではこのプレイヤーありと言われる程の実力だ。
使うデッキはと言うと、当然青単信心。
強いプレイヤー同士の熱い…いや、ボードも顔も青くなる手札の読み合いをお送りしよう。
…と、思った矢先
いきなりのIDしますか?のトラッシュトーク。
Match1
しかし、ゲームが始まれば二人の顔は真剣そのものだ。
お互い青信心らしく《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》の鏡打ちから始まる、このゲーム。
先にクロックを用意したのは後手の白石。
2体目の《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》から《審判官の使い魔/Judge’s Familiar(RTR)》。
さらに《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》へと繋げ、素早いクロックで堺をライフを詰め始める。
堺は同型のキーカードである《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》こそ追加するも、戦闘できるクリーチャーが居ないのが心もとない。
だが、酒井が占術で得た《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》を戦場に追加すると、神が歩きだすとクロックが膨れ上がる。
―インファイト―
お互い防御不要の殴りあい。
引いた方が負けるそんな試合。
白石、2体目《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》を追加し、クロックアップ。
2体の《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》も3/4となり、シャレにならないサイズだが…
ブロックなど不要と、甘んじて、この大きなダメージを受け入れる。
ここで初めてブロックに回ったのは攻めているはずの白石であった。
酒井が《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage(M14)》で《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》を退かしつつ、フルアタックをすると《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》を白石の《審判官の使い魔/Judge’s Familiar(RTR)》がこれをチャンプブロック。
―引いた―
返す刀を酒井の《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》が凌ぐと《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》の祝福が白石のライフをキッチリ削りきってしまったのだ!
酒井1-0白石
Match2
《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》から動く先手の白石だが後が続かない。
《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》に《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》にと、尽く酒井の《反論/Gainsay(THS)》に打ち消されてしまう。
攻めるデッキである青信心。
ここまでリアクションばかりの酒井の動きが逆に不気味である。
白石、恐る恐る《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》をプレイするとなんとこれが通ってしまう。
PWが着地した事により動かざるをえないのは酒井。
《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage(M14)》に《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》と立て続けにプレイし、クロックを用意する。
そこは先手の利。
ジェイスから《家畜化/Domestication(M14)》を手にした白石は、《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》を奪い盤石の構えに。
酒井は、《家畜化/Domestication(M14)》で奪い返そうと試みるも、《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》でこれを回避。
再び、ジェイスにより《反論/Gainsay(THS)》を手にした白石は満を持しての《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》。
酒井、起死回生を願って《波使い/Master of Waves(THS)》を場に出してみるものの、ダ○ソン。
白石の《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》の超過がすべてを吸い込んでしまった。
酒井1-1白石
Match3
青単信心の優劣は、如何にテンポを取れるかが鍵となる。
お互いに完成度の高いデッキであるが故に、その一手が如実に表れる。
先に動いたのは白石、《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》。
そして、お互いに《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》を並べ、来るべきゲームの大波へと備える。
攻めに回ったのは白石。
《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage(M14)》で信心を達成した事により、ダメージレースが始まった。
受ける酒井は、返すターンに《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage(M14)》に《家畜化/Domestication(M14)》し、信心を達成すると共にアドバンテージを得る事が出来た。
こうなると否が応でも信心を達成しなければならなくなったのが白石。
ビッグアクションの《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》で再び信心を達成させ、再びレースに戻ろうとするも、酒井の《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》がこれを阻む。
相手の出方を伺ったが故に、PW能力を敢えてプレイしなかった事が裏目に出る。
実質、1ターン失ったようなものだ。
果たして、これが今後のゲームにどう響くか…
攻め手欠ける白石だが、ここで引き込んだのは強烈なクロック《波使い/Master of Waves(THS)》。
《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》から5体のエレメンタルを突きつけると、酒井もこれに《波使い/Master of Waves(THS)》で答える。
お互い大波だ。
《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》でダメージレースをしているだけに、互いにライフは危険水域。
防波堤を乗り越えるのは時間の問題だ。
そして、その時は来た。
白石、前のゲームを《あのカード)》を引き込んだのだ!
そしてボードには《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》を絡めた7マナ以上ある!
タップアウト!!
そして、プレイしたのは《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》ではなく…
《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》の祝福。
4体のクリーチャー達が残った酒井のライフをぴったり削りきってしまったのだ。
酒井1-2白石 WIN
酒井は言う。
最後、《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》を撃っていたら、僕が勝っていたんですよね、と。
そう、彼の手札に抱えていたのは《反論/Gainsay(THS)》!!
《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》も、《波使い/Master of Waves(THS)》の所も打ち消す事が出来たのだという。
しかし、ゲームを決めるのはそこじゃない、と。
白石は言う。
あそこの《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》は言わば、《反論/Gainsay(THS)》を炙り出すための囮だったんですよ。
テンポロスこそすれど、相手の《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》を引き出せたので、あそこはあれで良かったと思います。
それでも彼は持っていると思ってプレイしてましたけどね。
読みの勝負。
勝利とは、もっとも地味で真っ当な道。
お互いに全勝で迎えた因縁対決。
再び、群馬vs長野の対決をお送りしよう。
3Bye開けから破竹の勢いで勝ち続けるこの男。
群馬の誇るプロプレイヤー、白石。
多忙の本業の合間を割き、トップメタの青信心を操り参戦となる。
本業?えぇ、MTGですとも。
対する県外からの刺客の堺。
数々の大会で好成績を収め、長野ではこのプレイヤーありと言われる程の実力だ。
使うデッキはと言うと、当然青単信心。
強いプレイヤー同士の熱い…いや、ボードも顔も青くなる手札の読み合いをお送りしよう。
…と、思った矢先
いきなりのIDしますか?のトラッシュトーク。
Match1
しかし、ゲームが始まれば二人の顔は真剣そのものだ。
お互い青信心らしく《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》の鏡打ちから始まる、このゲーム。
先にクロックを用意したのは後手の白石。
2体目の《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》から《審判官の使い魔/Judge’s Familiar(RTR)》。
さらに《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》へと繋げ、素早いクロックで堺をライフを詰め始める。
堺は同型のキーカードである《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》こそ追加するも、戦闘できるクリーチャーが居ないのが心もとない。
だが、酒井が占術で得た《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》を戦場に追加すると、神が歩きだすとクロックが膨れ上がる。
―インファイト―
お互い防御不要の殴りあい。
引いた方が負けるそんな試合。
白石、2体目《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》を追加し、クロックアップ。
2体の《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》も3/4となり、シャレにならないサイズだが…
ブロックなど不要と、甘んじて、この大きなダメージを受け入れる。
ここで初めてブロックに回ったのは攻めているはずの白石であった。
酒井が《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage(M14)》で《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》を退かしつつ、フルアタックをすると《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》を白石の《審判官の使い魔/Judge’s Familiar(RTR)》がこれをチャンプブロック。
―引いた―
返す刀を酒井の《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》が凌ぐと《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》の祝福が白石のライフをキッチリ削りきってしまったのだ!
酒井1-0白石
Match2
《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》から動く先手の白石だが後が続かない。
《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》に《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》にと、尽く酒井の《反論/Gainsay(THS)》に打ち消されてしまう。
攻めるデッキである青信心。
ここまでリアクションばかりの酒井の動きが逆に不気味である。
白石、恐る恐る《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》をプレイするとなんとこれが通ってしまう。
PWが着地した事により動かざるをえないのは酒井。
《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage(M14)》に《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》と立て続けにプレイし、クロックを用意する。
そこは先手の利。
ジェイスから《家畜化/Domestication(M14)》を手にした白石は、《夜帷の死霊/Nightveil Specter(GTC)》を奪い盤石の構えに。
酒井は、《家畜化/Domestication(M14)》で奪い返そうと試みるも、《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》でこれを回避。
再び、ジェイスにより《反論/Gainsay(THS)》を手にした白石は満を持しての《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》。
酒井、起死回生を願って《波使い/Master of Waves(THS)》を場に出してみるものの、ダ○ソン。
白石の《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》の超過がすべてを吸い込んでしまった。
酒井1-1白石
Match3
青単信心の優劣は、如何にテンポを取れるかが鍵となる。
お互いに完成度の高いデッキであるが故に、その一手が如実に表れる。
先に動いたのは白石、《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》。
そして、お互いに《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》を並べ、来るべきゲームの大波へと備える。
攻めに回ったのは白石。
《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage(M14)》で信心を達成した事により、ダメージレースが始まった。
受ける酒井は、返すターンに《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage(M14)》に《家畜化/Domestication(M14)》し、信心を達成すると共にアドバンテージを得る事が出来た。
こうなると否が応でも信心を達成しなければならなくなったのが白石。
ビッグアクションの《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》で再び信心を達成させ、再びレースに戻ろうとするも、酒井の《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》がこれを阻む。
相手の出方を伺ったが故に、PW能力を敢えてプレイしなかった事が裏目に出る。
実質、1ターン失ったようなものだ。
果たして、これが今後のゲームにどう響くか…
攻め手欠ける白石だが、ここで引き込んだのは強烈なクロック《波使い/Master of Waves(THS)》。
《雲ヒレの猛禽/Cloudfin Raptor(GTC)》から5体のエレメンタルを突きつけると、酒井もこれに《波使い/Master of Waves(THS)》で答える。
お互い大波だ。
《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》でダメージレースをしているだけに、互いにライフは危険水域。
防波堤を乗り越えるのは時間の問題だ。
そして、その時は来た。
白石、前のゲームを《あのカード)》を引き込んだのだ!
そしてボードには《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》を絡めた7マナ以上ある!
タップアウト!!
そして、プレイしたのは《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》ではなく…
《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》の祝福。
4体のクリーチャー達が残った酒井のライフをぴったり削りきってしまったのだ。
酒井1-2白石 WIN
酒井は言う。
最後、《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》を撃っていたら、僕が勝っていたんですよね、と。
そう、彼の手札に抱えていたのは《反論/Gainsay(THS)》!!
《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》も、《波使い/Master of Waves(THS)》の所も打ち消す事が出来たのだという。
しかし、ゲームを決めるのはそこじゃない、と。
白石は言う。
あそこの《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》は言わば、《反論/Gainsay(THS)》を炙り出すための囮だったんですよ。
テンポロスこそすれど、相手の《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》を引き出せたので、あそこはあれで良かったと思います。
それでも彼は持っていると思ってプレイしてましたけどね。
読みの勝負。
勝利とは、もっとも地味で真っ当な道。
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